綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

午後4時のクリームシェリー。種類、銘柄なんて覚えなくていい、ただ頭に広がり胸に沈潜していく味と香りが像を結ぶ、豊かで甘やかな古い暖炉の火の陰影

来年までの、うっかり忘れてはいけない手続き関連の日程をいくつか確認して、来週の予定・予約を処理。気になっていた塩購入、何ヶ月ぶりかの美容室など、雑用が一挙に片付く。
「チョコレート贈答の日」でなく、いろいろな愛を確認したり感謝する日のつもりだけれど、チョコレートは贈る。友人に(昨年、面白さを再発見したと盛んに聞かされた)源氏物語の世界がモチーフのチョコレートや、白洲正子書斎の絵葉書をメッセージカードにしたのを渡して、インスピレーションをかきたてられると喜ばれた。家族にプレゼントした巨大板チョコレート、ホテルメイドの薔薇が香るチョコレート、フェアトレードのハート型チョコレートも、それぞれ面白がられた。私はヴィーガンなりに、ナッツやドライフルーツを即席ラッピングしたものをプレゼントされたし、開店間もない美容室では真っ赤なスプレー薔薇の束をお土産に頂いて、しみじみしたり、うきうきした、嬉しい日。
肝心の勉強は、翻訳を更に一節進める。移動中などに法律テキストを読む。これは明日、もっと集中必要。
詩は、今日の出版記念会の案内を頂きながら行けなかった、今野和代『ニコラス・スレッジ・ブルース・マシーンを聴きながら』から二篇。彼女の声、息遣いがありありと立ち現れるのは、彼女の朗読を聴いたことがあるからだけではない気がする。言葉の選択、読点、改行まで、すべてが彼女の身体だ。