綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

沸かしたてのお湯で淹れるマテ茶が、マグカップの厚みを両掌の間に存在させる

昼食に持っていくお弁当にしても、ありあわせのシチューをアレンジしたところに保存食のライ麦パンを添える、かなり非常時の対応。息切れと多忙な仕事。おなかをすかせて哀しいやら情けないやらと(時間はある筈だが)言う友人、一方で、緊張が残るのかおな…

束の先にほろほろ黄色の花が咲く菜の花、緑の苦み

法律テキストは家で読むつもりが、頭が切り替わらず、どうも集中できない。 仕事は「年度末」の追い込み。事務所に持ち込んで気に入って使っていた薄手の有田焼マグカップから手が滑り、あっけなく床で割れてしまう。何かが終わる時期。お弁当は、ありあわせ…

時間を経てじんわり重くなる両腕、広がる痣の誇り

法は人間を支配する道具ではなく、人間は法の上に立っているべきだと思うが、友人のように「法は奴隷の為に必要かもしれないが、法を超えることに人間の自由がある」と言うのは、語弊があるし、「何かが違う」気がする。 或る「賢人」は、Learn the rules so…

薪ストーブの赤々した炎は熱を、薬室からの微かな硝煙は真空の静寂を

法律テキストはほんの少し。 一方で、もっと体感で学ばされる、思いがけない、でもどこかで予想していたかのような出来事。突然一緒にコーヒーを飲んでいた友人に突然促されて、数日前の予定をやり遂げることになった。「お守り」に透明水晶をポケットに入れ…

白赤緑の根菜・葉菜、青豆・紫豆、うす黄色のクスクスが、とりどり飛び跳ねそうに収まる弁当箱

山羊座の新月。夜明け前の「小さい時間」に、温かいチコリ穀物コーヒーを飲んで一息つき、森と苔の香りのお香を燻らせ、ノートに万年筆でゆっくり願いごと(宣言)を書く。 その前後に友人たちと話をしているうちに、数日、数ヶ月や一年間の予定や目標ではな…

バッグの底の手袋を探る、冷たい手

ごく簡単な筈のことから多少複雑なことまで、ある程度は「目標」にしていたのに継続できていない、でもしたい事柄を書き出してみた。直ぐに思いつく、直近の目標になる事柄は、実はかなり数限られているのに気付く。 仕事は相変わらず忙しいけれど、ごく僅か…

風の強い街路。たんぽぽ色の大判ストールの柔らかさ、温かさを、頬で感じる

午前中は仕事を休んで、病院を受診。でも、ふらふらしながら、雑然とした響きの中で検査室と診察室を往復したり、順番待ちをしているうちに、これまで総合病院や医療に疑問を持ったり失望したことを思い出す。「やはり、自分でしか治せない。」(医療を受け…

晴れた空や花冷えも、鳴り響く電話も傍観して、重さと震えが中心に蹲る

続いてはいるが治まりだした筈の動悸が、帰路、またはっきり現れる。微熱も相変わらずのようだし、悔しいけれど明日、思い切って休暇を取り、友人と出かける予定だったのをキャンセル。音や衝撃や道具の重さに負けず、集中力を持続できるか、危険が無いよう…

バラはバニラスカイ、ナデシコはグリーントリュフ、活けるのは緑の酒瓶―緑尽くしの書棚の一隅

事務所の仕事の後、家業の手伝いを終えて帰宅してから、「翻訳の正しい理解」マニュアル英日翻訳の総仕上げ。始めたのが遅いこともあって深夜になったけれど、今日中が目標だったので、何とか完成させた。 メインにする筈の法律の勉強は、まだまだ。

春の雷を聞きながら水を飲み、春の雨を聞きながらジャズ喫茶のコーヒーを飲む

今日ごとに今日や限りと惜しめどもまたも今年にあひにけるかな、というのは、長命の歌人が年の瀬を歌った冬歌ではあるが。春分を境に一年が新たなサイクルに入り、12月22日からの「課題」期間も当初予定の一区切りを迎えたことを思うと、新古今和歌集をぱっ…

赤い三角が行儀よく並んだ「さがほのか」の列から、おちょぼ口の朝食をひとつまみ、ふたつまみ

その苺は小振りの阿蘇産だったけれど、目にも甘酸っぱい、ぎっしりつやつや鮮やかな様子が綺麗だし、口を大きく動かすのを躊躇う状態にはぴったりで嬉しい。一方、手術後から気になることがあり、午前中は対処確認。ダイエタリー・ヴィーガンになった為に(…

荒れた庭に出て見つけた、小振りな薄桃色の獅子咲き椿を一輪切って、手向ける

以前ならカレンダーどおりの休日だっただろうし、忙しい家業の手伝いもあるのに、なぜか事務所の仕事。午前中は家の用事をして、昼は、帰宅できず外食続きの家族にお弁当を作って届けてから出勤。顔の腫れが増してくるだけでなく微熱が出てきて、何事もぼん…

ピンクの百合咲チューリップは頭を垂れ、添え足した黄色のチューリップ二本は天井に向かって開く

事務所の仕事は一日中、夜まで詰まっている。相変わらずというよりは、一層忙しいし、複雑な用も多い気がする。体調が落ち着くかと思ったら、顔は時間を追うごとに少しずつ腫れるし、動悸もする。 翻訳はしたかしていないか分からないぐらいだし、詩の本は開…

赤木蓮、白木蓮が満開の、晴れた小道。ここでもセキレイが散歩中

朝のうちに翻訳チェック確定少々、英詩自習本にほんの少し目をとおす。家族が帰宅もままならない忙しさなので激励に、お弁当づくりの傍ら小振りの焼き芋など作ったのを、通勤途中に寄り道して届ける。 こちらはこちらで、事務所の仕事が次々と。早めに切り上…

朝一口目のまろやかで温かい刺激、でも後はすっかり冷めたのを飲み干す、サーモマグの中の生姜紅茶

翻訳のチェックを少し進め、お弁当もありあわせの材料で短時間にうまくできたし、いつもの嬉野茶も美味しいし、比較的すんなりとした一日の出だしだったけれど、とにかく忙しい。事務所で12時間ばかり、あまり息つく間なく仕事した後、簡単な家業の手伝いを…

三線の弦を弾く、二種類の撥。人で溢れた狭い部屋の一角が突然大きく広がる、空気の振動

翻訳のチェック確定を少し。語彙・組み立てにやや迷って時間が掛かり、一区切りほどは進まない。 眠りながら、法律テキスト少々。 英詩自習本―「未熟な詩人は『借りる』。成熟した詩人は『盗む』」(TSE)。 朝の出かける前は、このところややゆっくりしたペ…

切花の桜の枝に、今年はじめての蜜蜂。身に着けた花粉団子の重さで、空中に垂れ下がる後足

思いがけず昨夕予定が入って、朝早めから家業手伝い。カリグラフィ風にカードを書いたりリボンを結んだり、配達に付き合ったり店番をしたり、資材や昼食の買出しをしたり。かなり集中して働いた。 先に一人で帰宅すると、頭がふらふらする感じ。 ありあわせ…

大雨の朝の、激しい雨粒と川の音。それさえものともせず、路上・樹上で大騒ぎする烏三十羽の鳴き声

お彼岸前なのでお坊さんがやって来るからと、早朝から家の掃除や片付け。その間に歯科へも行ったり、スケジュールが詰まっている。 昼までの予定が無事に済み、詩のイベントに出かける。リアリズム詩がテーマの展示と講演。「お祭り」で何度か表紙を見たり手…

リズムとメロディのような、黄色の薔薇に緑の蔦―香ばしく手ごたえあるタルト台のうえの、滑らかに層を作る豆乳クリームとパンプキンフィリング

何てこと!遅ればせの誕生日祝ケーキとして送られてきた、その素晴らしく手のこんだヴィーガン用パンプキンタルトを夕食後に嬉しく頂いたら、どういうわけか「知らない間」に眠り込んでいた。 というわけで、朝のうちに翻訳のチェック確定続きをほんの少しで…

坂を登って尾羽をひとふり、三叉路の一本へと迷わず歩く、セキレイの先導

移動の合間に法律テキストを読む(もっと勉強しないと!)。翻訳のチェック確定一区切り。英詩自習本にちょっと目を通す。早朝、久しぶりに山へ散歩に行くと、今年初めて、鶯の囀りが耳に飛び込んできた。数日曇っていた視界が晴れ、詰まっていた呼吸ができ…

まだ分厚いタイツの足首で感じる、春の夜寒

電話やメール、書類確認や打ち合わせ…頭や手が何本も生えてきたようで、朝から晩遅くまで忙しい。 夕食後に居間で法律テキストを読みながら、疲れていたのか眠ってしまう。バッグに入れたままの英詩自習本と翻訳原稿は、そっとページを開けてみても、なかな…

Eメールを開けば、ヒカンザクラ咲く

明日までに書き込めない可能性が高いので、現況と予定を記録― 持ち歩いている法律テキストに、少しずつでも、目を通す。 翻訳はデータにアクセスできないので、プリントした原文と覚えている訳文を比較。 詩は、これも持ち歩いている英詩自習本を見るように…

フォークからふんわりと、シフォンケーキの手応えが指先に、そのコーヒーとココナツのかおりが鼻先に

朝のうちに、翻訳チェック一区切り分。 細切れの時間に、法律はテキストに目を通し、詩は英詩自習本から目に留まったものを読む。と言っても、仕事を終えて帰宅すれば夜も遅く疲れきって、なかなか捗らないのがもどかしい。 事務所での遅めの昼食時間、仕事…

金盞花の真っ直ぐ太い茎は、真昼にごくごく鳴る喉。花瓶の水を、すぐ足さないと!

一日中家にいるのは久しぶりなので、溜まった雑用を片付けていると深夜になってしまう。例年のソーラー・リターン占星チャートの分析や、友人たちとの連絡も合間に。翻訳はまた、チェック確定一区切り。 法律はテキストの続きに目を通したものの、まだまだ集…

どこまでも歩いていけそうな、晴れた木陰の坂道。テントだけが残っている、廃止されたバス停

翻訳はチェック確定を一区切り分、日課どおりに。 仕事に関係する分野のセミナー偵察のため、遠出。待ち時間や、長めの移動の間に、法律テキストを読む。でもあまりに時間が細切れすぎると、頭に入りにくい。朝、親戚からの電話―百歳を超える祖母が、誰も何…

小振りの王林から、みずみずしい黄緑が花のように香り立つ、書類バッグの中

移動の間などに法律のテキストを読む。 詩は思いがけず、いつもと違う形。用事があって立ち寄った友人のところで、最近、倉橋健一氏が珍しく自作朗読をしたらしいと、配られた旧作ハンドアウトを見せてくれたので、その場でかなりじっくり読んだ。60年代頃の…

晴天の光が入る浴室で、雨の日のガソリンスタンドを思い出すシャンプーの匂い

翻訳のチェック確定を一区切り分。 英詩自習本でマシュー・スウィーニーを読んでいて、諧謔的でも率直でもあり、単なるリアリズムにならない単純明快さに、日本の「現代詩」の迷路と異なる新鮮味を感じる。 法律テキストは、理解して覚えるのにはやや時間が…

下町の食堂地階、畳に坐った傍らで赤々と暖かい電気ストーブ

翻訳のチェック確定を一区切り。法律のテキストを家にいる間と移動中に読む。詩は、入沢康夫を読むと、何度か見た筈なのに、全く読んだことがなかったような印象の作品が現れてくる。 友人と、ちょっとした打ち合わせ。本題も有意義だったけれど、寛いだ表情…

深夜の玄関に思いがけず並んでいる、白熱灯に照らされた桃、菜の花、一刀彫の小さな雛と、大きな菱餅

法律のテキストを、長めの移動中に読む。読み進めだすと、過去に勉強する機会がなかった、全く新しいことを始めた面白さがある。 翻訳は、またチェック確定一区切り。 詩は英詩自習本の、翻訳とは違う部分を少し。 この時期忙しいので、雛祭りは4月3日に祝う…

コートを脱いでも着ても、冷気の服を上に一枚纏っている

翻訳のチェック確定一区切り。 法律はテキストの次の分冊に進んでみる。最初のテキストより増した重さに、まだまだ先が長いのを感じる。とにかく、やってみないと。 入沢康夫詩集を読んでいて、「若書き」という言葉が頭に浮かび、でもそれで何もかも片付け…