綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

出張二日目。朝は6時半すぎに起きて、持参した梅醤番茶を朝食に、トマトの香りのお香をたいて、体操とマッサージを1時間以上。通信環境の整わない中でブログを書こうと試みたり、モーニングコールをくれた友人に報告をしたり、ゆったり構えていると時間が無くなってきたので、お守りに持ってきたムーンストーンとイエローサファイアのブレスレットに軽く「挨拶」をして、出発。

ワークショップでは、自己紹介の時に各々が「最近買った、最も高価なもの」を話すルールを興味深く思い(これは、日常生活や価値観、人となりが、かなりイメージしやすくなる)、「仕事で日頃感じている課題を書き出す」という課題に頭をひねる。いざとなると、なかなか難しい。課題だらけでもあり、一方でさほど切迫感を感じていない、ということだろう。「仕事」だけでなく、自分の私的なプロジェクトにも当てはまりそうだ。要注意。
結果のプレゼンテーションは、グループによって、きれいに(きれいすぎるほど)纏めていたり、ほどよく力が抜けつつ要点を押さえていたり、取り纏め役が持論中心に展開しすぎていたりと、人の個性を目の当たりにしつつ、自分にとって好ましく思える方法を考えさせられるきっかけになって、これも良い機会だった。

仕事での会合が終了後、約5年ぶりに学生時代からの親友で、離れていても心の中では飛び抜けて近しい人に会った。ちょうど先週、彼女は私のいる地域の近くまで来たものの、所用あってとんぼ返りになったそうで、「まさか直ぐに連絡をくれて会えるなんて。念力が通じた」と喜んでくれていたのだった。彼女は結婚してからなのか、ちょっぴり洗練されて、でも飾らない素直な親しみやすさ、何か力を秘めた感じは昔のままで、すぐに会話が弾んだ。やや共通点のある仕事をしていて、数少ない女性で「犬派」の友人との時間は、他の友人知人とのやりとりとは違う頭や心の回路を開いてくれる気がする。
インフォショップのような書店で、ここ暫く読みたいと思っていた、懐かしいロープシン『蒼ざめた馬』を見つけた(他にはフーリエから出発して「骨付き肉」の論理を考える『美味しい料理の哲学』や、昭和詩史の本など。『権力を取らずに世界を変える』も、我が意を得たりといった題名で気になったが、手を拡げすぎないよう今回は自制)。時間の都合で、急遽予定を変えて友人に連れられて立ち寄った児童書専門店では、可愛らしい(でも阿ることのない、しっかり写実的な絵柄の)動物カードゲームなどを見つけたので、甥に買おうかと念のために家に電話してみると、ちょうど明日に彼らがやってくることが分かったので迷わず購入。そして、たまたま行ってみたデパートでは、以前から家族が好きな上品なお煎餅や、弟がお気に入りの、独特の可愛らしいパッケージで美味しいクッキーが、そこにあるとは知らなかったのに売っているのを見つけて、家族にも大事な友人たちにも面白がってもらえそうなお土産にできた。いくつもの、楽しい「偶然」。

別の友人たちには「10代でもあるまいし」と呆れられはするのだが、高速バスで帰宅。パーキングエリアの深夜の風景を鑑賞することもなく、またひたすら眠る。