綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

早めに起きてメールをチェックすると、深夜のうちにボスから英和訳の書類が幾つか送られてきていた。すぐに内容を点検してしまい、届け先に送り出す。

体操、マッサージ、石を入れたお白湯の準備などをして仕事場へ出かける。

あまり休んだ覚えはないが「連休明け」だけに、さすがにメールやFAX、電話のやりとりも次々あるし、確認して送り出す書類も多い。それでも順調に、夜は一時間半ほどの残業で解散。

帰路、友人の仕事場に立ち寄り、お手製のこってりしつつ穏やかな味わいのマッシュルームとジャガイモの豆乳クリーム煮をご馳走になり、それとは別に「お客さん」として、酸味がきいた熱々のヴィーガン仕様・オリーブパスタもシェフに注文して拵えてもらい、手やお腹も温かくなって満足し、幸せな気持ちになった。一日の仕事がひと段落した友人に近況を伝えたり、仕上がったばかりの印刷物を受け取り、甘口のオロロソのグラスを傍らに、その場で版組みを一緒にあれこれ批評していて、以前は友人が担当していた版組みがいかにセンスと技術を要することか、改めて実感した。正攻法でよいのにわざわざ角度をつけたりする図版の入れ方、明らかに狙っていないのに「活版印刷」じみた枠線の種類、ノンブル横にべったり同じように続く章題やフォントの選択などのせいで、意欲的で筆力や感性の優れた書き手に応じて、紙面のかたちからも先鋭的で洗練された美を感じさせるべき冊子が、すっかり素人くさい「文集」の様相になってしまったのを目の当たりにして、呆れたり、逆に版組みの力を思い知って感心したりする。意外な「勉強」になり、将来の「仕事」の一つに何かが繋がった感覚。