綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

大雨の朝の、激しい雨粒と川の音。それさえものともせず、路上・樹上で大騒ぎする烏三十羽の鳴き声

お彼岸前なのでお坊さんがやって来るからと、早朝から家の掃除や片付け。その間に歯科へも行ったり、スケジュールが詰まっている。
昼までの予定が無事に済み、詩のイベントに出かける。リアリズム詩がテーマの展示と講演。「お祭り」で何度か表紙を見たり手に取った向井孝の本が、そこで紹介された気骨ある詩人集団(イオム同盟)の系譜に繋がっていたことが、やっと何年か越しに腑に落ちて立体的な情報に変わったり、ぼんやりと記憶していた林喜芳の名前が浮かび上がって、文学による「歴史的地勢図」、土地の記憶を、もっと調べてみたくなる体験。
道すがら、一緒に出かけた友人へ「ホワイトデイだから」というので、まだほの温かい、たぶん蒸したての白いういろうを和菓子店で買ってきたのを半ば冗談のように渡すと、白いパッケージに入った薔薇とキャラメルの香りのロマンティックな紅茶を頂いてしまった。講演で「ひっかかり」のあった、日本ではアナキズムは文学にしか実現しなかった理想という講師の発言について、あれこれ論議しながらも和やかな午後。
帰宅後、買物や炊事などして、法律テキストと翻訳チェック確定にもひととおり手をつけるが、まだまだ。