綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

雨上がりの夜の庭で、ひんやり湿った山椒の棘と、若い葉の香りが指を刺す

節句らしいことがしたくなる。筍を買いに市場へ出かけようと思っていたら、近所の方が、茹でた筍をお福分けに持ってきて下さった。特にレシピも無く分量も適当に、筍寿司を作ってみる。豆腐店の、かりっとした手揚げの薄揚げと一緒に昆布だしで炊いて、寿司酢には白梅酢を使い、仕上げに庭へ出て木の芽を摘んできたのを乗せて。家族には、鯛のあら煮(若ごぼうと一緒に)や、アサリの味噌汁(試みに生ワカメ入)も作る。ほんの1年前は好物だったのが、自分の記憶にしてはあまりに遠い感じで、感慨も湧かない。自分用には堅豆腐を具にした味噌汁。食後も、相変わらず砂糖を摂らないので、和菓子店の粽や柏餅はやめておいたが、しがらき餅を黄粉で頂いた。鹿児島の節句のあくまきの、竹皮で包むのと灰汁で炊くのを省略しただけと思えば、端午の節句らしくないこともない、と勝手に納得してみる。
水星逆行を控えて、友人との電話の話題から、海外の金融占星術アナリストによるインフルエンザ騒動分析などを興味深く読んだ―根拠のないパニックの側面が強い云々。しかし(友人も言うのだが)、実態とは異なっても心理的インパクトを受ける人間が多ければ、それが一つの「現実」を作り出し、システムに影響を与える矛盾もある。
一方で別の友人からは、自分で目標を決めた勉強をもっとせよと叱咤激励の電話。確かに、法律テキストをもう少し読まないと、一日が終わらない。菖蒲湯を頭に巻いて蓬菖蒲湯に浸かってから、ひと頑張り。