綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

夏に向かう午後七時過ぎの、まだ明るい空。商店街に漂う、コロッケのにおい

自分をかまうことができずにいると生活が崩れそうなのを感じて、せめて朝からお弁当をきちんと作ろうとする。胚芽米のご飯を炊いて梅干を添え、小松菜と薄揚げの煮びたし、かぼちゃとひじきの煮物の、ひなびたおかずを二品。
仕事は単純に進まない用件もあるが、暗くならないうちに仕事場を出ることになり、そんなことが前にあったのはいつだったかと、不思議な心持ちがした。晩酌をしている家族に、茗荷の酢味噌和えや味噌汁を作ったり、水ナスの漬物を出したりしながら夕食を済ませ、季節を感じつつごく単純な、あたりまえの筈のことができたので益々ほっとする。例えば仕事場のボスは少なくとも年に一度、連絡も不自由な海外の土地に一週間近く出かけるのが「あたりまえ」を取り戻すリフレッシュ方法のようで暫く不在なのだが、それに比べれば表面上はミクロ規模な行動範囲でも、私の状況で自分を守り、何か新しいものを生み出す力を育むこともまた、かなりの「投資」を伴う大きな冒険だと思う。
友人に頼まれていた海外関連の用事があったのでようやく取り掛かるべく、きちんと洗顔や肌の手入れをして、首や足をほぐす体操もして、すっきりと準備を整えた。期せずして今日は、その友人自身も、別の友人からも、横暴な雇用者のように私を使い立てしてしまっていないかと反省や忠告を聞かされたのだが、ちょっとした語学レッスンと社会勉強の機会になりつつ、義務でもないことをして誰か、まして大切な友人が助かったり喜んでくれるのだから、予想よりもかなり遅くまで時間をとられたり緊張感のある展開にはなったけれど、無意味ではなかったと思いたい。とにかく習慣づけたいので、時間も体力も限界だけれど、法律のテキストを少しの間開いてから就寝。