綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

散り落ちる寸前を思わせる花弁から、手の込んだ芳香が無数の標的めがけて立ち昇る、これから花盛りの薔薇イヴ・ピアジェ

また詳しくは後ほど

年上の友人の出版記念会へ。言葉によって「象徴の貧困」に抗すること、状況・自己と対峙し続けること。次々と挨拶で書評をする書き手仲間たちが、本を深く読み込み、それぞれに問題意識を持って、日々自らも作品を書き続けているのがひしひしと伝わってくる。
その場で、恒例の朗読イベントに招待するゲスト出演者を選ぶ話題も出て、以前から朗読を聴きたいと思っていた若手の表現者、創作者たちの名前が挙がった。どれほど刺激的な場を共有できるか、身震いするほど期待が高まる一方、自分自身はこの3年ほど完全なオリジナルの新作を書けていない、頭を創作に切り替えて真剣に取り組めていない状態で、対等にその場へ寄与するもの、そこへ出て行く「資格」が無い事実が、真っ黒な壁のように目の前にある。日程上、家業の都合で参加しにくいようだし、秋に向けては創作よりも実学的な勉強に時間を使うことにしていた筈でもあるが(実際は捗っていないのだけれど)、それらは「期日までに手札を揃える努力をしないこと」の、単なる言い訳になってしまうのか。どう決断すべきか、迷う。
会合には、暑い中でも少しだけドレスアップしようと、和服のようにマキシ丈の巻スカートをはいてヒールの高い靴で歩いていったが、姿勢や重心の移動を意識しやすかった。