綴りかた日記

はてなダイアリ―から移行しました(2019.02)

満ちていく月が隠れた夜の隅で、雨後の体温が匂い立つ

前夜、購入する本を選んだりして夜更かししていたせいか、朝のスタートは遅め。体操やマッサージ、お白湯(ブルーアゲートとカーネリアン、ルチルクォーツを沈めて)の日課を最低限こなして、昼食用のご飯を持って出かける。

朝食に、今年はじめての白桃―みずみずしく、皮のあったことを忘れる甘さと舌触り。桃が美味しいと、William Carlos Williamsの詩をいつも思い出すのだけれど、実際に詩に登場するのはプラム。誰かの古い訳詩が、「桃」だったのかもしれない。

I have eaten the plums / That were in the icebox / And which you were probably / Saving for breakfast / Forgive me / They were delicious / So sweet / And so cold

仕事は週末を前に、完成させるべきものもあれば、新たな依頼や問い合わせを次々と受ける。その合間、ご褒美のように、先日注文したペンダントが届く。ヒマラヤ水晶の原石を流麗にワイヤーラップしたもので、予想よりボリュームが感じられ、荒々しい自然の雰囲気も漂うことに、ちょっと驚いた。自分自身で納得し、美しいと思える道を作っていく過程の、「ライトセーバー」で「鏡」のような存在感。心して身に着けたい。

仕事の後、また新たなシンポジウムを目前に奮闘している友人の仕事場に立ち寄って、激励と情報交換。ジャガイモとガルバンゾのパンケーキ風な手料理をご馳走になったのが、カリッとした部分ともちもちした部分のコントラストが際立っていて楽しい。それに不思議と自然に、優しく相手を思いやる気持ちになりやすい気がした夜だった。